20年前の3月20日の夕方、友人と喫茶店で話していると突然胸部に違和感が・・・・・
急いで自宅に戻りましたが、強烈な痛みが襲ってきました。
救急車で済生会吹田病院へ、運よく循環器専門の医師が居られ「これは心筋梗塞です」
「モルヒネを」「循環器センターに連絡を」の声が遠のく意識の中で聞こえます。
医師と女房が同乗した救急車で循環器センターへ。
女房が医師に「有難うございます」の声が、医師が「奥さん助かってから言って下さい」
薄れる意識の中で「俺はこのまま死んでしまうのか」その後は意識が無くなったようです。
意識が戻った時はICU、「俺は生きてるようだ」
医師が私に「もう大丈夫です。でも心臓の筋肉が3分1壊死しています。無理は出来ないと思います」
そして「3日間くらいは心不全を発症する可能性があります。絶対安静です」
3週間の入院を経て無事退院することが出来ました。
心筋梗塞の痛みは半端じゃないです、意識が飛んでしまうくらいの激痛です。
それからは血液をサラサラにする薬を一生飲み続け、3ケ月に一度は定期検査を受けなければなりません。
私が心筋梗塞を発症したのは50代死亡率は3人に1人、70代になると生存率が3人に1人らしい。
心筋梗塞は時間との闘い、1分でも早く治療することが必要、心臓に血液を送る冠動脈が詰まる病ですから。
あれから20年、再発もなくまだ生きています。仕事もしています。
あの時逝っていても不思議ではない命、いわばおまけみたいな人生、でもこのおまけみたいな人生が私にとって最も充実した人生でした。
もう少しおまけみたいな人生が続いてくれたらと願っています。