12年前の今日、私は茨木市のM様で大型テレビの設置をしていました。

突然、リビングの大きなシャンデリアが大きく揺れました。

「地震ですね」新しいテレビのスイッチを入れると、東北地方で大きな地震が発生したようです。

その後、巨大津波で多くの犠牲者を出し、福島第一原発で壊滅的な事故が発生しました。

この事故により私たちの仕事に大打撃を受けることになるとは思ってもいませんでした。

当時、メイン事業だったオール電化に凄まじい逆風が吹き始めました。

後押ししてくれていた電力会社も手のひらを返したように非協力な姿勢に変わりました。

電力会社に「あんたらは電気を売ってれば食えるけど、我々はオール電化を売らないと生きていけんのや」

そんな抗議も馬耳東風、のれんに腕押し、何の助けにもなりませんでした。

私たちは活路を求めて、当時すでに700軒近くあったオール電化のお客様にリフォーム事業を展開し始めました。

更に太陽光発電ブームが起こり、多くの既存のお客様にお勧めし大きな成果に結びつきました。

オール電化も下火になり、太陽光発電もブームが過ぎ去りました。

その後はブームもはやりもないリフォーム事業に専念し順調に成果を上げ、経営基盤も落ち着いた2015年3月に私は社長を退任、亀村に社長を譲りました。

東日本大震災そして原発事故は私に大きな打撃と、大きな転機を与えました。

あの日からもう12年も過ぎたのですね、当時は私も60歳過ぎ元気だったし勢いもありました。

もし今の歳に起こっていたら完全に白旗を上げていたでしょうね。

多くの人々が犠牲になり、多くの人々が家を追われました。心からお悔やみとお見舞い申し上げます。

もう二度とあのような悲惨な災害や事故が起こらないことを願うばかりです。