50数年前のお話です。私が20代の頃南千里の駅近くに寿司豊という小さな寿司屋がありました。当時は回転すしなんてない頃です。

その寿司屋に私より5歳下の職人がいました。

名前を「孝美」と言いました。何度か通ううちに親しくなり我家にも遊びに来るようになりました。

彼は富山県の出身で中学を卒業して寿司職人になりました。

彼が富山に彼女がいます。今度大阪に来るんですが一緒に来てもいいですか?

彼女は良子と言い大学卒業したら小学校の教師になるようでした。

孝美が「俺、中卒だけど俺みたいなものでいいのかと・・・・・」

私が「学歴なんて関係ない、一番大切なのは人柄,お互いが好きなら一緒になればいい」

二年ほどして孝美が「俺、良子と結婚して富山で寿司屋をやります」

その後、子供が産まれました、お店は順調ですと電話で話しました。

しかし、私の仕事が忙しかったりで連絡が途絶えました。それから50年の歳月が・・・・・

今日、私は彼に電話を入れました。

「孝美、誰かわかるか」「解りません」「首藤英二です」一呼吸おいて「首藤さん、ご無沙汰しています」声を聞くのは50年振りです。

孝美は73歳,、りょうちゃんは72歳になっていました。

今朝、古い電話帳を見ていたら「寒川井孝美」の文字が・・・・

50年前の想い出が走馬灯のように駆け巡ります。思わず電話を・・・・・・

子供は3人出来たようですがみんな40代になって孫も6人いるそうです。

孝美は寿司屋を閉めて、りょうちゃんも教師を定年し年金暮らしのようです。

孝美が「俺来月にでもりょうと一緒に大阪に行きます。声を聞いてどうしても首藤さんに会いたくなりました」

孝美とりょうちゃんと50年振りに会える、姿かたちは変わっても会えば気持ちは50年前と同じ、今から楽しみです。