亡くなった友人に関してのブログは今回で終わりにします。

私にとって彼は友人であり、同い年ですが兄弟と同じでした。

その彼の死亡した姿は、私にはダメージが大き過ぎました。

今日市役所の福祉課から電話があり、彼の親族を探すため遺品を整理していたら、私に関する物が二つ出てきたそうです。

一つ目は、自分の住所、名前、その下に緊急時の連絡先として私の名前、住所、携帯番号が書かれた首に掛ける名札が出てきたそうです。

確かにそれは私が作った物で「出掛ける時はいつもぶら下げておけ」と彼に渡した物でした。

しかし、自宅で倒れたのでは何の役にも立たなかった・・・・・・・

二つ目は自分が亡くなったとき、住居、現預金等の資産の処分を私に委任する旨が書かれた物でした。

それは生前から彼が度々私に言っていたことでした。

彼は「お前には香代さんと言う女房が居る、でも俺には誰もいないお前に頼むしかない」

私は病気のデパートのような人間、彼より長生きすることはないだろうと、解った解ったと軽く流していました。

福祉課の人に「それは遺言状ではありませんよね、私には処分する権利も義務もありません。お手数をおかけしますが、そちらで処分をお願いします」

私には55年間の友人としての思い出だけでいいのです。ましてや金銭的なことは一切かかわりたくないのです。

土地がいくらであろうが、預貯金がいくらあろうが私には関係ないことです。

無念の死を遂げた彼の無残な姿に深く傷ついた私ですが、いつの日か明るく笑う彼の姿だけが思い出せる日が来ると思っています。

無免許で車を走らせていた日、バイクで二人乗りして私だけが大けがをした思い出、一人の女性を二人が好きになったこと、私の結婚式で下手くそな歌を唄っていた彼、ブルーコメッツの三原綱木にそっくりだった彼、お前と酒を飲むと割勘負けすると笑っていた頃、次から次へと走馬灯のように思い出が駆け巡る、それは彼の最後の姿を脳裏から消してしまおうと必死にもがいているからかもしれません。