一年前にキッチンリフォームをさせていただいた茨木市のS様、昨日年始のご挨拶にお伺いしました。

6年前にはご主人が他界されており、娘さんと息子さんの三人暮らし。

皆さんお元気ですかとお尋ねすると、「娘が亡くなったんです」

リフォームの時は元気にしておられたのに。

奥様が「実はあの時には抗がん剤治療をしていたんです。娘のために少しの間でも綺麗なキッチンを使わせてやりたくて」

乳がんだったようです。リフォームしたのが一月、入院するとコロナのため面会も出来なくなると、自宅療養されていたようです。そして四月に眠るように亡くなられたそうです。

享年32歳、まだ独身でした。

奥様似で凄く美人、リフォーム現場にも犬を抱っこして何度も顔をお見せでした。(まさに美人薄命)

[楽しみなんです、いつ出来上がりますか」と話しかけておられました。

キッチンが完工した時は目を輝かせ、嬉しそうな美しい笑顔が忘れられません。

キッチンはいつも綺麗に手入れをされピカピカのままでした。

娘さんの遺品整理をされているようですが「何も捨てられなくてね」と苦笑いされていました。

最近高齢者の訃報は多くなりましたが、32歳の娘さんの死は悲しくこみ上げてくるものがありました。

心からご冥福をお祈りいたします。(合掌)