会社の始業時間は午前9時半から、私は毎朝8時30分に駐車場に、希望ケ丘には9時10分に着きます。
今朝も8時30分に駐車場に行くと、「おじちゃ~ん」と聞きなれた声が・・・・・・
麻里ちゃん、まさか麻里ちゃんが居るはずがありません。
「おじちゃ~ん」と傍に走ってきたのはまぎれもなく麻里ちゃんです。
「おじちゃん、元気でしたか、麻里も元気だよ、二年生になったよ、学校も楽しいよ」
私は嬉しくて思わず麻里ちゃんを抱き上げていました。(麻里ちゃんに出会って初めてです)
まどかちゃん、ご主人、弟も一緒です。
ご主人が「大変お世話になりました。まどかと麻里はいつも首藤さんの話をしています。今回もどうしても首藤さんにお会いしたいと言うので、車で首藤さんが出てこられるのを待っていました」
娘と孫が帰って来たようで思わず涙ぐんでしまいました。
まどかちゃんが「主人の実家のある岡山に行くんです。新幹線でと思ったのですが、人出が多くコロナが怖くて車で行くことにしたんです。名神高速で吹田まで来たとき、ここで降りれば首藤さんに会えると・・・・・
「首藤さんは8時半には必ず駐車場に来られるからと待っていたんです」
麻里ちゃんが私の傍から離れません。30数年前のまどかちゃんが「おじちゃん遊ぼうよ」と私の傍を離れなかった時と同じです。
もう二度と聞けないと思っていた麻里ちゃんの「おじちゃ~ん」嬉しくて・・・・
わずか30分の再会、車に乗る私に「おじちゃん、バイバイ気を付けてね~」と麻里ちゃん。
思いもしなかった再会、思いもしなかった麻里ちゃんのお見送り・・・・・
現場に着くと、お客様が「今日の首藤さん、なんだか嬉しそうね」
「ハイ、今朝はとっても嬉しいことがあったんです」
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