出勤のため駐車場に行くと引っ越センターのトラックが、傍でまどかちゃんと麻里ちゃんが。

そうか、今日は二人が東京に行ってしまう日なんだ。

麻里ちゃんが私に気づきました。走って私の車に・・・・・

そして「おじちゃん、もう会えないね、麻里寂しいよ」

「そんなことはないよ、お正月が5回来たら、また会えるから、麻里ちゃんはおじちゃんのこと忘れてしまうかな」

「絶対忘れない、だって麻里、おじちゃんのこと大好きだもん」

「そうか、麻里ちゃんはおじちゃんのこと大好きか、おじちゃんも麻里ちゃんが大好きだよ」

まどかちゃんも傍に来て、「ありがとうございました、お元気で」と涙を浮かべています。

信じられないような二人との出会い、私にとって夢のような時間でした。

私は車に乗り後ろを振り向かずに駐車場を出ました。

麻里ちゃんがいつもの「気をつけてね~」ではなく「さようなら」と大きな声で・・・・・

バックミラーには手を振る二人の姿が・・・・私は聞こえるはずもない声で、麻里ちゃん「さようならじゃないよ、

またねだよ」とつぶやいていました。