今日は居てもたってもおれず昨日脳梗塞で倒れたことを知ったTを訪ねました。

奥さんが二階に引きこもって居るというので早速二階へ。

彼はぼんやりと窓の外を眺めていました。

「伸、どうしたんや、大丈夫か」の私の声に振り向き、私を見てニコリと笑ってくれました。

私はそれ以上言葉が出ず、涙があふれ出ました。

「英二、あいがとう、あいがとう」と何度も・・・・・

熊本の隆さんにも電話で知らせと事を・・・・・うんうんとうなずき涙を浮かべています。

言葉だけの障害のようで、最近リハビリに通うようになったらしい。

何かを話そうとするが私には聞き取れない。「もういい何も言うな、何も言うな」

「伸の顔が見れただけで十分や」不自由な言葉で話そうとする伸をこれ以上・・・・・・

人一倍元気だった伸が・・・・カラオケでマイク独り占めで唄う伸の姿が・・・・・・

私と伸と熊本の隆さんは高校一年生の時、「ワンツースリートリオ」と言われ三年生にも一目置かれる存在でした。

喧嘩早いし、腕力は強いし、口は立つし、三人とも180センチの大男、三年生も私たちの前では小さくなっていたんです。

なぜ「ワンツースリートリオ」かというと,伸が伸一、私が英二、隆さんが隆三なんです。

三人揃って一、二、三、つまりワンツースリーなんです。誰が言ったか分からないけどうまく名付けたものです。

伸は剣道三段、私は合気道二段、隆さんはボクシング練習生、相手にしたくないですよね。

でもそれも遠い昔、私は心臓病に肺気腫、伸は脳梗塞、隆さんは関節炎。

「ワンツースリートリオ」ではなく「よぼよぼトリオ」になってしまいました。