朝7時、「起きて下さ~い、お墓参りですよ~」と女房の声に目が覚める。

我が家の墓参りは大阪狭山市にある女房の実家のお墓と、御堂筋の東本願寺難波別院にある首藤の墓の二カ所をお参りする。

半年ぶりに父母に会った。

母が「お前は親不孝者だね~、滅多に顔を見せないんだから」と怒っている。

私に見える父母は74歳の父と90歳の母の顔。

昨年、父の33回忌、母の7回忌を済ませた。

そうそう、お墓には私と双子の兄も眠っている。

一卵性の兄は姿形が全く同じ、先生や友人によく間違われた。

彼は20年前、肝臓がんで51歳の若さで他界した。

お墓参りをすると昔のことが走馬灯のように目に浮かんでくる。

いつも無口の父、ガミガミ叱る母。

気性が激しくいつも喧嘩ばかりしていた私をかばってくれた温和な兄。

ヘビースモーカーだった父にはピース、母には大好きだったビスコ、そして大酒のみだった兄にはお酒を供えた。

母に叱られないように、もっと父母、兄のもとに足を運ぼうと思っています