「よくもそんなことが出来ますね」
国連の環境サミットでの演説でスウェーデンの16歳の少女が放った言葉。
遅々として進まぬ温暖化対策に怒りを込めた言葉です。
地球温暖化を招く温室効果ガスの排出量が改善されないため、壊滅への道を一歩づつ進んでいると訴えているのです。
豪雨、洪水、猛暑といった異常気象、わが国でも多くの犠牲者が出ています。
原発の再稼働も思うように進まず、再生可能エネルギーも頭打ち。
温室効果ガスの排出量の多い石炭火力発電に頼る状態が続いています。
世界では地球温暖化により住まいが海面下に沈み、帰還することのない避難生活を余儀なくされている人々が多くいるのです。
脱原発もそのリスクを考えれば必要なことでしょう。
しかし、現状で脱原発を進めれば、石炭火力発電への依存度は益々高くなるでしょう。
「よくもそんなことが出来ますね」
少女の悲痛な叫びが、表情が頭から離れません。