昨日、太陽光発電を当社で設置され10年を迎えられる茨木市のS様からお電話をいただきました。
用件は当然のことですが2019年問題です。
当社では住宅用太陽光発電の販売軒数は200軒余りあります。
2019年は期間が短かったため軒数は余り多くありませんが、2020年以降の軒数は大幅に拡大します。
固定買取価格48円が6分の1の8円になります。(関西電力の場合)
8円で売電するなんて馬鹿らしいでしょう。
これからは売電しないで自家消費することで電気料金ゼロに。
自産自消の時代なんです。
このようなトークで蓄電池販売の営業マンが誘ってきます。
更に、今なら国の補助金がありますからお得ですよ。
事実国の補助金はありますが、2019年問題対象軒数は56万軒。
補助金総額は38.5億円余り、実際に受給できるのは1.5万軒足らずです。
つまり2.7%しか受給できないのです。
これでは補助金を前面に出しての営業は出来ません。
さて、固定買取が終了するお客様は蓄電池を設置した方がお得なのでしょうか。
災害時の停電に備えて安心をというお客様は別として、自家消費をとお考えのお客様には慎重な対応が必要です。
蓄電池の価格はKWや負荷の違いによって100万円から200万円。
販売にあたっては、家族構成、ライフスタイル、太陽光発電設置KW、年間電力使用量、年間売電量、パワコンの状態等を把握することが必要です。
又、各電力会社が行う仮想電力預かりプランも検討材料です。
太陽光発電は100%近いお客様にご満足いただける機器でしたが、蓄電池は費用対効果だけをお考えのお客様にはご満足いただくことは難しい機器です。
私たちも蓄電池の販売を行っていきますが、お客様の個別事情に合った丁寧なご提案をし、慎重に取り組みたいと考えています。
卒FITだから即蓄電池ではありません。
慎重な販売活動を行わないと信頼を失うことになりかねません。
私たちは売り逃げの出来るどこかの訪問販売業者ではありませんから。