当社の事務所のあるマンションは一階が店舗になっており、二階から上階は住宅になっています。
その二階にA君が両親と住んでいます。
A君は知的障害があり、支援学校に通っています。
毎日5時頃に帰ってきますが、事務所の前に来て私を探すそうです。
彼と話すようになって4年くらいになります。。
話すと言ってもこの4年間同じ会話だけです。
「今日は先生に褒めてもらったか?」「給食は全部食べたか?」
A君は大きくうなずき、笑いながら何か言っていますが解りません。
「早く帰ってご飯食べといで」
A君は嬉しそうにご飯を食べる仕草をして帰っていきます。
事務所に居る時は5時になると外でA君を待っています。
私を見つけたA君は嬉しそうにそばに来て、ニコニコ笑ってくれます。
今年17歳になるようです。
時々お母さんとお会いしますが、「いつもありがとうございます「」と挨拶をされます。
A君は秋には九州に引っ越すようです。
何か孫が遠くへ行ってしまうようで寂しく思います。