大手電力会社の卒FIT価格がほぼ出揃いました。
1KW当たり7円から8円です。
さあ、蓄電池の出番だ!!
ちょっと待った!!
急いては事を仕損じる。
大手電力会社は仮想預かり、「お預かりプラン」を夏までに発表します。
何じゃあそれは?
解り易く書きますね。
太陽光発電を設置されているご家庭では、太陽光発電が発電した電気をまず自家消費し、余った電気つまり余剰電力を電力会社等に売っています。
2009年以前に設置されたご家庭は1KW当たり48円で売っています。
但し、48円で売れる期間は10年と決められていました。10年を迎えるご家庭は卒FITとなり関西電力管内は8円となります。
これが19年問題と言われています。
今後も20年問題、21年問題と続くのです。
48円で売れていた電気が8円になる。
8円で売るくらいなら蓄電池に貯めて自家消費した方が得だ。
ここで登場するのが蓄電池を販売するダボハゼ営業マン。
ご家庭で自家消費した方がお得ですよ、8円で売るなんて馬鹿らしいでしょうと太陽光発電が設置されたご家庭に、所かまわず食らいついていきます。
まさに、どんな餌にも食らいつくダボハゼのように。
確かに8円で売るのは賢明ではありません。
自家消費した方が良いに決まっています。
そのためには何が必要ですか?
蓄電池ですね。
しかし、蓄電池は現在150万円前後します。
自家消費すれば1KW当たり25円前後の電気が賄えることになります。
自家消費するためには蓄電池だけではないのです。
自家消費するためのもう一つの方法、それが「お預かりプラン」です。
そのプランとは、太陽光発電の余剰電力を、一旦電力会社が預かり、余剰電力が発生しない時間帯(日没後)に顧客が使用したとみなす、それにより蓄電池を設置した場合と同様に余剰電力を有効活用できるのです。
これにより、蓄電池の設置は必要なくなるかも。
ただ、電力会社は「お預かりプラン」ついて詳細を発表していません。
私が気になる点が二つあります。
一つ目は、余剰電力の預かりに制限がないのか、もし制限があるなら何KWまでなのか?
二つ目は、このプランを利用するのに手数料が必要なのか、必要であればその金額は?
夏ごろには詳細の発表があります。
私たちは詳細を把握したうえで、蓄電池販売の対応策を検討したいと考えています。
19年問題を掲げてダボハゼ営業マンがやって来たら、話に乗らないように注意しましょう。
まだまだ時間は十分にあります。
より多くの正しい情報を入手し、それぞれのご家庭に最適な19年問題対策を講じていただければと思っています。