昨日は大工の和田君と3階建てハイツの内装工事の現場調査に出掛けた。

彼ほど寡黙な男はいないだろう。

私の質問には答えるが、自ら口を開くことは殆どない。

腕とセンスは一流だが、人との交流は苦手なのだ。

私が「300万は必要かな?」彼はうなずくだけ。

「キッチン、風呂は交換かな?」又うなずくだけ。

いつものことだが、こんな調子で現場調査が続く。

和田君がまともに喋ったのは「解りました、見積りします」だけ。

現在、彼には4ヶ所大きなリフォームをお願いしているが、私と会っても殆ど話さない。

でも、私が満足できる工事をしてくれている。

こんな彼との付き合いも10年になる。