私と同じ歳の板金屋が亡くなった。

肺がんだった。

礼儀は悪いが、気さくで明るい男だった。

女房に先立たれ子供もいない、誰からも看取られない孤独死だった。

葬儀はなく、遺骨は故郷の寺に納められた。

なんとも寂しい死だろう。

私には冥福を祈ることしか出来ない。 合掌