産業用太陽光発電のニーズが大幅に低下しています。
白蟻駆除会社が新聞一面を使って広告を出しています。
その歌い文句は「当社は単価を下げ、償却期間は今までと変わりません」と声高らかに訴えています。
例えば49KWを1420万円で設置して、発電効率が悪いですから年間49000KWとして42円なら約205万円、償却期間約7年。
37.8円になれば売電は約185万円、償却期間を7年にするためには1295万円での設置となり125万円安くする必要があります。
ところが固定売電期間20年で計算しますと42円の場合4116万円あり、37.8円だと3704万円でその差は412万円となり、設置費用が125万円安くなっても287万円も費用対効果が悪くなります。
償却期間を全面に出して、設置効率が変わらないと云う印象を与えるのは如何なものでしょか。
ソーラーフロンティアの場合、49KW南一面設置で年間約57200KWの発電が見込まれます。
単純計算ですが、42円の場合は20年間で約4800万円となり37.8円だと約4320万円で500万円近くの収益低下となります。
つまり、42円時と同じ費用対効果を上げるためには設置費用を1KW当り10万円下げることになり、現在のメーカー対応価格では不可能な事なのです。
産業用太陽光発電にとって僅か4円20銭の引き下げが設置ニーズにブレーキを掛けているのです。
そろばん勘定だけの産業用太陽光発電は苦戦しそうです。
(ご注意)発電量は経年劣化による出力低下は見込んでおりません。